昨年、「眼鏡作製職種」において数十年来の悲願であった 【国家検定資格】として認定されました。
業界にとっては大きな前進であり、とても喜ばしい出来事です。
今日までは、2001年に発足した「認定眼鏡士制度」により眼鏡技術者の資質を維持向上する為の教育等がなされていました。
「認定眼鏡士」とは、
眼鏡に関する技術・知識を通じて広く社会に貢献するため、半世紀以上にわたり活動を続ける眼鏡技術者の団体「公益社団法人 日本眼鏡技術者協会」が定める自主認定資格制度。
最新の技術知識を習得し、常に学ぶことを目的とした生涯教育等の受講および単位取得による3年毎の更新制度でした。
『眼鏡作製技能士』がスタートしたことで、お客様が求める以上の “適切な眼鏡作製” を行い良質な眼鏡を提供する上で必要とされる、技能の習得レベルを国が定める基準に基づき評価されます。
眼鏡学について実施される学科試験、視力測定・レンズ加工・フィッティング等について実施される実技試験の両方に合格した者だけに『眼鏡作製技能士』の称号が付与され『技能士』を名乗ることができます。
『眼鏡作製技能士』とは、
お客様にとって最適な眼鏡づくりのお手伝いをさせていただく、総合的な眼鏡技術・知識を持ったエキスパートです。
現在、本当に多くの商品から選ぶことができる眼鏡は、とても気軽で身近な存在になりましたよね。
そもそも視力矯正器具である眼鏡は “眼そのもの”。
とても重要な役割を持った存在。
お客様お一人おひとりに合うよう適切に製作されるべき緻密で繊細な道具です。
眼の屈折状態(度数)だけではなく、眼が持つ生理的な要素も考慮した唯一の専用眼鏡であるべき、とも考えています。
その上で、装いも楽しめる魅力にあふれたファッションアイテムとして成り立ちます。
今後、
【資格保有者の居る店】が “お客様にとって納得できる眼鏡作製が叶う店” としての指標となれば嬉しいです。
この度、
『眼鏡と、』店主 西田健治も『1級眼鏡作製技能士』資格を得ることができました。
これまでの認定制度同様、常に眼鏡学および技術・知識の向上に努めながら、お一人でも多くのお客様に最良のビジョンケアの提供と厚い信頼を得られるように、日々 努力し続けたいと考えています。
ひとつ付け加えます。
昔から僕はこうも考えています。
眼鏡作製職に携わる “資格を持たない方” と比べて “資格保有者” が優れているとは思いません。
資格を持たなくとも、
お客様にとって最も大切な眼鏡は何か?を親身に考え提案できる方がいます。
お客様の好みを踏まえた上で、心地よい装用感のフィッティング調整が出来る方がいます。
お客様が期待を上回る眼鏡をご提案できる方がいます。
眼鏡の相談役として絶大な信頼感を寄せられる方がいます。
このような、素晴らしい眼鏡人をたくさん知っています。
だからこそ、この資格に恥じぬよう一層精進して参ります。
今後とも『眼鏡と、』を宜しくお願い申し上げます。
店主 西田健治