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アセテート(プラスチック)フレームの艶出しとヒビ割れの補修

アセテート(プラスチック)フレームの艶出しとヒビ割れの補修

今回のメガネColumn/店内修理の紹介は、アセテート(プラスチック)フレームの経年劣化による白化とヒビ割れの補修です。

 

御客様が長年大切にご愛用のJAPONISM(ジャポニズム)は使用年数を考慮しても、とても綺麗でした。

 

しかしながらフレーム全体の艶が落ちていて、特にテンプルは表面が白くなり素材の劣化が進行している状態。

フレーム全体の艶が落ち表面が白くなる素材の劣化が進行している

さらに片側のテンプルの耳付近に沿う辺りにヒビ割れがあり、装用感にもフレーム自体にも影響をおよぼしかねません。

一部、劣化の進行がひどくヒビ割れがあります

ヒビ割れを補修し、艶を取り戻しましょう。

 

まずはフレーム全体をヤスリで削り、表面の傷みを取り除きます。

 

粗目から細目へと少しずつ表面状態を整えていきます。

 

根気のいる作業。

フレームの表面をヤスリで削り劣化した部分を取り除きます。艶出し前の下地づくりをします。

ヤスリがけが終わり下地が出来上がりました。

 

次にヒビ割れ部分の"ささくれ"部分をカットしました。

下地づくりが終わりヒビ割れ部分のささくれを削りとりました

 

カットした部分にアセテートのクリア生地を溶かし盛り付けます。

その削り取った部分にアセテートのクリア生地を溶かしたものを盛りつけます

こんな感じ。

 

そして十分に乾燥させること、1日。

 

余分な生地を削りつつ、改めて表面を整えました。

十分に乾燥させた後、盛りつけ部分の余分な生地を削り改めて表面を整えました

ヒビがあった部分は何処へやら、綺麗に整いました。

 

 

あとは、念入りにフレームの艶出し作業をすすめます。

最後の仕上げ、念入りに艶出し作業を行います。艶が戻り綺麗になりました。

綺麗になりましたね。

 

全てのパーツの艶出しが終わり、ネジやワッシャー等の消耗パーツを新しく交換メンテナンスが完了すれば、組み立てて完成。

全てのパーツが仕上り、組み立てて完成しました。ネジやワッシャー等の消耗パーツも新しく交換メンテナンスしました。

御客様の愛着ある大切な眼鏡、これからも長く御愛用いただけると嬉しいです。

 

どうぞ、佳き眼鏡生活をお過ごしください。

 

 

 

ここで御紹介した修理内容は、現在 当店で料金を頂戴する「修理メニュー」としてお受けしていません

 

ワタクシが、修理・補修の技術を磨いている段階なので、眼鏡をご購入くださった御客様へのサービスとして実施した内容を、修理例としてご紹介しました。

 

修理内容によりますが、通常はパーツ交換や修理工場でお直しする方法を選択しています。

(それらは有料修理です)

 

 

“ こんな補修・修理の手業も持っています “ という店主が、御客様がご購入くださった眼鏡に対して、責任をもってしっかりとアフターケア・メンテナンスサポートを致します。

 

 

 

皆様の暮らしを支える大切な眼鏡。

 

お受け取りいただいた日から御客様と当店、私との 長いお付き合いがはじまります。

 

 

ニシダ

 

 

Selenite(セレナイト)

 

 

透明石膏を意味する『Selenite』

 

 

今回のコンセプト“ 石膏像 ”と透明な気持ちで仕事をしたいという想いからこのブランド名にしました。

 

Concept 『gypsum statue 』『石膏像 』(せっこうぞう) それぞれのモデルごとの

 

「石膏像の人物達が着用するならこの眼鏡」をイメージしデザイン。

 

 

 

世界のあらゆる時代の英雄や人物を立体的に表現されている石膏像。

 

古代ギリシャや各時代に生きた人物たちが眼鏡に出会う事ができたのであれば、

 

きっとSeleniteの作品の眼鏡を着用しただろう。

 

 

Seleniteの作品名は、モデルとした石膏像の名前をつけました。

 

 

公式コンセプトより

 

Philosophie

 

『Texture and craftsmanship 』(質感と職人技術)

 

限られた素材の質感や時代とともに進化した職人技術 Celluloid:セルロイドは

 

眼鏡にとって素晴らしい素材である

 

独特の艶は他の素材では表現できない

 

しかし、Seleniteは、その素晴らしいセルロイドの艶を石膏像の面取り像を表現するために艶を削り落とす

 

新たな表現方法とデザイン

 

眼鏡職人の技術で、荒々しく面取りしていく

 

 

 

 

Titanium:今では、ごく当たり前に眼鏡に採用されているチタン材

 

昔、眼鏡の聖地鯖江では、チタン材は航空宇宙用など極一部に使われているだけの特別な合金材料を

 

試行錯誤し、眼鏡に採用を行った素晴らしい先人がいました

 

その方に敬意を払いつつも、Seleniteは、素材の軽い、強い、錆びない、溶けない

 

の素晴らしさを保ちつつ、 内側に閉じ込め、シュリンク技術で石膏像の質感を表現

 

 

公式コンセプトより

 

2023年のデビュー以来、謎めいた存在と共に唯一の世界観を持つ優れた眼鏡フレームを生み出し続けています。

 

全てのパーツが専用設計で作られ、究極まで研ぎ澄まされたデザインと造形は上質感に溢れる素晴らしいもの。

 

 

selenite(セレナイト)のチタン製眼鏡フレームのテンプル画像

 

熱による素材の収縮など他にはないシュリンク加工を施し、チタン材が今までにない質感で表現されています。

 

軽くしなやかなチタンフレームが、貫禄と重厚感がただよう豪華な仕上りに。

 

selenite(セレナイト)のアセテート製眼鏡フレームのテンプル画像

 

カッティングと表面処理、スモールパーツが演出するアセテートフレームの美しさ。

 

アセテート素材が持つ艶をあえて削ぎ、引き算による表現が追求されています。

 

selenite(セレナイト)の眼鏡フレームに使われるノーズパット

 

ドビュッシーの「芸術とは最も美しい嘘である」から引用された「嘘と芸術」の文字が刻印されたノーズパット。

 

フレームを支えるための形状とサイズは必要十分で、鼻元にあって目立ち過ぎないよう仕上げられています。

 

全ての個体にシリアルナンバーが刻まれた特別な製品。

 

 

 

期間中、芸術的な手法で生み出される素晴らしいselenite(セレナイト)の眼鏡フレームが、最新作を含め約50本揃います。

 

それぞれが希少な美しきフレームを、是非ともご覧になりにいらしてください。

 

 

   Selenite TRUNKSHOW - Seleniteの世界 -

日時 : 2025年11月1日(土)~ 3日(月・祝)

場所 : 眼鏡と、

内容:展示即売会

 

 

ニシダ

 

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