光源の技術進化に伴い、急激に夜間の明るさが増しています現代。
また、2020年オートライト義務化やハイビーム推奨に伴い、車やバイクを運転なさる多くの方が「視界の確保」と「安全で快適な運転環境の充実」を感じられていると思います。
その反面、運転中の眩しさに強いストレスを感じていることも事実。
不要な眩しさを低減し、より安全で快適な夜間の視界が叶うレンズを御紹介いたします。
とりわけ運転時における「明所視」と「暗所視」を想定し、
【明所視】
対向車のヘッドライトや街灯などが多い場所で『出来るかぎり暗くする』
【暗所視】
対向車もなく街灯などが少ない場所で『出来るかぎり明るくする』
高度な「光のコントロール」技術が叶える優れた機能性レンズ『BGL(BecomeGentleLight)レンズ』
BecomeGentleLight = 優しい光になる
この夜間用レンズについてお話しいたします。
メーカー / 伊藤光学工業(株)
視感度透過率 / 78%(カラー濃度約22%)
色 調 / 淡めの緑系
J I S 判 定 / 夜間適合
□特徴
・450nm(ナノメートル)以下の散乱しやすく眩しさの原因となるブルーライトをカット
・LEDやHIDヘッドライトの輝度特性を考慮し、輝度の高い波長帯の450~460nm(ナノメートル)と550~580nm(ナノメートル)を積極的にカット
・暗所視に出来るだけ明るさを確保し夜間運転適合となるよう550nm(ナノメートル)付近の透過率を高く設定
*ヒトの眼は明るい場所と暗い場所において“明るさを最も感じる光の波長”が異なっているため、明所視の感度波長帯を積極的にカットし夜間運転用に最適化
僕はjacques durand(ジャックデュラン)LEVENTに「BGLレンズ」を合わせて愛用しています。
レンズカラーが淡めのグリーン系なので、カラーレンズ感覚で終日使うことができます。
「夜間運転」専用の眼鏡って、とても贅沢な眼鏡になってしまいます。
夜間の防眩に特化しながらも掛けられる範囲が広いことが、この商品(レンズカラー)の最大の良い点です。
光源の周囲に広がる眩しい光が抑えられることで、眩しさの陰に隠れていた物が見て取れるようになります。
光源そのものの強い光も和らいでみえます。
[裸眼もしくは通常レンズ] [夜間用レンズ]
「BGLレンズ」が可視光線のどの波長帯をどのようにカットしているか、またどのように透過しているかを示すグラフ。
専門的で分かりずらい資料で恐縮ですが、ご容赦くださいませ。
先にお話しした「BGLレンズの特徴」に照らし合わせて、改めてご説明いたしますね。
・450nm(ナノメートル)以下の散乱しやすく眩しさの原因となるブルーライトをカット
⇒ 400nm(ナノメートル)以下の紫外線を100%カット(通していない)ことはもちろん、約420nm(ナノメートル)以下のブルーライトもカットしています。450nm(ナノメートル)以下は最高でも約68%までしか通さない性能です。
・LEDやHIDヘッドライトの輝度特性を考慮し、輝度の高い波長帯の450~460nm(ナノメートル)と550~580nm(ナノメートル)を積極的にカット
⇒ 450nm(ナノメートル)辺りでグラフ線が下がっています。そして550nm(ナノメートル)付近から下がりはじめ580nm(ナノメートル)辺りが低くなっています。
特殊な染料を高度な技術で調合しレンズ基材を染色することで、このような可視光線の透過率をコントロールできるのです。
光りのコントロールで、運転時における「明所視」と「暗所視」を想定し、
明所視において、対向車のヘッドライトや街灯などが多い場所で『出来るかぎり暗くする』
暗所視において、対向車もなく街灯などが少ない場所で『出来るかぎり明るくする』
これらを叶えて快適な視界を実現してくれるのですね。
夜間運転に特化したレンズ商品は限られています。
ひとつは、今回ご紹介した『BGLレンズ』、もう一つ他社の商品「ナイトアシストレンズ」があります。
この商品の夜間における視認性も素晴らしい性能を持っています。
「ナイトアシストレンズ」は、レンズカラーが黄色です。
カラー展開は4色あり、オレンジみの強い色や緑みを帯びた色が用意されています。
[分光透過特性]で見れば、「BGLレンズ」との特徴に違いが確認できます。
この「ナイトアシストレンズ」は460nm(ナノメートル)以下のブルーライトを99%カット(通さない)特徴があります。
夜間における眩しさを最大限抑えながら、夜間用として十分な明るさで快適な視界を確保する性能を有しています。
一般的なイエローカラーレンズ(ファッション性のみ)の透過曲線と比較しても、眩しさを感じる波長帯の光を通さない(カット)ことがおわかりいただけるかと思います。
また、先にご説明した「BGLレンズ」の分光透過特性を示す曲線と比較しても、その特性に違いがあります。
「BGLレンズ」の透過曲線は細かく光のコントロール(光を通したり通しにくくしたり)をしているため、曲線が複雑でしたよね。
「ナイトアシストレンズ」のイエローカラーは、フレームとの相性もありますし日中も使用するには色味が個性的になります。
そういう理由でも夜間専用になってしまうかもしれませんね。
やっぱり夜間用でありながら日中まで幅広いシーンで愛用できることは、眼鏡愛用者さまにとっての使いやすさに繋がると思います。
□夜間、眩しさが気になり安全に運転したい方
□白内障術後、街灯やヘッドライト、照明の眩しさを強く感じる方
□グレア*による不快感を感じる方
*不快感や物の見えにくさを伴う眩しさ
このような方には、症状を抑える手段のひとつとしてオススメできるレンズ商品です。
優れた商品とはいえ、実際に効果を感じていただけるかどうかは使ってみなければわかりません。
当店では、実際にお試しいただいた上でお買い求めいただけるように、ご希望があれば【体験用レンズ】をお貸出ししています。
ご愛用の眼鏡に簡単に取り付けられるクリップオン仕様のBGLレンズです。
お貸出しの際、デポジット料として2,000円お預かりさせていただき、体験用レンズのご返却時に2,000円をご返金いたします。
お気軽にお問い合わせください。
ニシダ
透明石膏を意味する『Selenite』
今回のコンセプト“ 石膏像 ”と透明な気持ちで仕事をしたいという想いからこのブランド名にしました。
Concept 『gypsum statue 』『石膏像 』(せっこうぞう) それぞれのモデルごとの
「石膏像の人物達が着用するならこの眼鏡」をイメージしデザイン。
世界のあらゆる時代の英雄や人物を立体的に表現されている石膏像。
古代ギリシャや各時代に生きた人物たちが眼鏡に出会う事ができたのであれば、
きっとSeleniteの作品の眼鏡を着用しただろう。
Seleniteの作品名は、モデルとした石膏像の名前をつけました。
公式コンセプトより
『Texture and craftsmanship 』(質感と職人技術)
限られた素材の質感や時代とともに進化した職人技術 Celluloid:セルロイドは
眼鏡にとって素晴らしい素材である
独特の艶は他の素材では表現できない
しかし、Seleniteは、その素晴らしいセルロイドの艶を石膏像の面取り像を表現するために艶を削り落とす
新たな表現方法とデザイン
眼鏡職人の技術で、荒々しく面取りしていく
Titanium:今では、ごく当たり前に眼鏡に採用されているチタン材
昔、眼鏡の聖地鯖江では、チタン材は航空宇宙用など極一部に使われているだけの特別な合金材料を
試行錯誤し、眼鏡に採用を行った素晴らしい先人がいました
その方に敬意を払いつつも、Seleniteは、素材の軽い、強い、錆びない、溶けない
の素晴らしさを保ちつつ、 内側に閉じ込め、シュリンク技術で石膏像の質感を表現
公式コンセプトより
2023年のデビュー以来、謎めいた存在と共に唯一の世界観を持つ優れた眼鏡フレームを生み出し続けています。
全てのパーツが専用設計で作られ、究極まで研ぎ澄まされたデザインと造形は上質感に溢れる素晴らしいもの。
熱による素材の収縮など他にはないシュリンク加工を施し、チタン材が今までにない質感で表現されています。
軽くしなやかなチタンフレームが、貫禄と重厚感がただよう豪華な仕上りに。
カッティングと表面処理、スモールパーツが演出するアセテートフレームの美しさ。
アセテート素材が持つ艶をあえて削ぎ、引き算による表現が追求されています。
ドビュッシーの「芸術とは最も美しい嘘である」から引用された「嘘と芸術」の文字が刻印されたノーズパット。
フレームを支えるための形状とサイズは必要十分で、鼻元にあって目立ち過ぎないよう仕上げられています。
全ての個体にシリアルナンバーが刻まれた特別な製品。
期間中、芸術的な手法で生み出される素晴らしいselenite(セレナイト)の眼鏡フレームが、最新作を含め約50本揃います。
それぞれが希少な美しきフレームを、是非ともご覧になりにいらしてください。
Selenite TRUNKSHOW - Seleniteの世界 -
日時 : 2025年11月1日(土)~ 3日(月・祝)
場所 : 眼鏡と、
内容:展示即売会
ニシダ