2021年に立ち上がった新たなブランド『filton(フィルトン)』。
「眼鏡と、」での取り扱い開始に伴い、
『filton(フィルトン)』について御紹介させていただきます。
『Collage』(コラージュ)
眼鏡職人×美術技法
通常の眼鏡製造によって生み出されるアイウェアではない。
ありとあらゆる性質とロジックの異なる素材(アセテート、縫い針、ボタン、チタン、ジッパーなど)を
組み合わせることで、表現される芸術的な創作技法や様々な美術技法を取り入れたアイウェアブランド。
フィルトンアイウェアとしての統一性は、漸進的な並置を通して形成される。
フィルトンアイウェアは、眼鏡と芸術作品の境界をなくしていく。
『Sensibilité et expression 』(感性と表現)
『幼き頃から現在に至るまでの遊びや仕事、様々な自身の体験や経験が、感性や表現につながっている。』
心臓病であるデザイナーは、学生時代に好きな運動部には所属できず、画家だった祖父の勧めで
美術部に所属することになった。
それ以来、美術活動やファッションに没頭していたが、23歳である眼鏡職人に出会います。
それが人生の転機となった。
眼鏡を知れば知るほど面白く感じるも似た眼鏡を作るのには飽きていた。
いつかは、デザインにだけではなく、作りに美術要素を取り入れた眼鏡を世に出したい。と思っていた。
そして、眼鏡職人やメーカーを経験、2014年、自身のアイウェアブランド『le bouton』の作品をパリで売り歩いた。
新たに、2021年12月にFilton フィルトンアイウェアを発表。
デザイナーの感性や想いが表現された作品へ。
【快い】がメインテーマのアート活動グループ
アート活動を行う元美術部で2021年に設立した『 Club artistique 』部活動を大人になった自分たちが、
『面白い』『楽しい』『気持ちよく』で活動し、学生時代を超える表現作品ができあがる。
『 Club artistique 』が手がけるClub artistique Filtonの特別仕様も同時発表。
アート性をデザインに取り入れた多くの眼鏡製品にあって、
filton(フィルトン)の「それ」は、アプローチが新鮮で他にない世界観を持っています。
製造現場に精通したデザイナーが生み出すチャレンジ精神あふれる製品には
輝かしい未来を期待せずにはいられません。
では、初回入荷商品から少しづつご紹介いたします。
メタル枠にプラスチックリムを組み込んだ
変形8角形のレンズシェイプを持つ03モデル。
“ジッパー”をデザインに落とし込み、道具としての眼鏡構造を高い次元で両立した秀作です。
編み込まれるジッパーが表現されたブリッジ部分は
このモデルの象徴的な意匠。
上下二つのリムが分離することで生まれる余白。
一つのフレームに繊細な線と堅牢な面と塊りが共存した素晴らしい製品ですね。
リム(縁)やテンプルに施された造形にも「ジッパー」が見て取れます。
汎用される模様が多い中で、filton(フィルトン)の本シリーズだけに採用される模様。
専用の模様を施すには専用の金型を必要とし手間とコストが増大します。
作り手の熱量の高さは、こういった細部の表現に現れるのです。
ボタンとボタンホールを模したオリジナルチタンパット。
小さなパーツにこそ、そのフレームのテーマや物語が見て取れます。
04モデルは変形オーバルシェイプ。
鼻側と下方部分にアクセントがあり、目元への親和性を持ちながらも個性を演出。
Fermeture a glissiere(フェルメチュール ア グレッシェール)モデルは、プラスチックリムを組み込んだ2モデルとメタルのみの2モデルで展開されており共通のレンズシェイプとなっています。
filton(フィルトン)のアセテートモデル中、人気の高いAiguille(エグニール)01モデル。
「縫い針」をモチーフにしたシリーズです。
クラウンパントスタイルのシルエットに対し多角形のレンズシェイプが、他にはない特別な印象を楽しめる秀作です。
ラフなスケッチ画からも、最終的な造形が容易にイメージできますね。
当シリーズのテーマが表現されたテンプルの芯金。
縫い針がデザイン・造形されたオリジナルの芯金は「魅せるための構造」にも。
芯金の一部には特有の焼き色がつけられていて、カタチと色の表現からも作り手の拘りが溢れています。
*チタン材は熱抜けが悪く温度による変色が起きやすい金属です。
コントロールした熱を加えることで青を主とした虹色をつけることができます。
フレンチヴィンテージに見られるパリジャンスタイルを、filton(フィルトン)ならではの世界観に仕上げた02モデル。
高いブリッジ位置と力強い智、そして下方リムのカタチとレンズシェイプが唯一の存在感。
アセテートモデルに共通するポッテリした量感と角と丸みのある造形が、得も言われぬ印象を与えてくれます。
Filton 『フィルトン』× club artistique 『美術部』
美術技法のスパッタリング
ゴールドを纏う特別感
他にはできない遊び心を
ご希望の方にはカスタムオーダー「スパッタリング」をお受けいたします。
ペイント色は白・シルバー・ゴールドの3色。
画像は Aiguille 03モデル(filton様よりお借りしました)
アート性をデザインに取り入れた品格ある佇まい
その中に宿る硬派で熱い想い
画一的な流行りの中に爪痕を残すfilton製品を
是非とも店頭で御覧くださいませ
ニシダ