気象庁によれば、
地表に到達する紫外線量は、1990年の観測開始以降 増加しており増加率は10年あたり+4.1%(年間2.92kJ/m2)とのデータが示されています。
* 紅斑紫外線量とは、
人体に及ぼす影響を示すために、波長によって異なる影響度を考慮して算出した紫外線量。
多くの人が紫外線に対する意識は高く、その結果として紫外線対策関連商品の売り上げは670億円* まで上っているようです。
過去10年で2.3倍なんですって。
(* 日焼け止め、日焼け用化粧品の出荷金額)
“ある程度” 以上の関心度を持つ人が、
最新のデータでは、女性が85%、男性は59%となっているようです。
最も対策を行う季節が夏に集中するのは当然ながら、季節を問わず紫外線対策をしている人の割合も多くなっています。
紫外線が気になる部分は、やはり「顔」。
そして、男女差があれど「眼」への対策についての意識が高まっているようで、「顔」の次に気になる部分として関心度も高いようです。
でも、
眼鏡ユーザーは、ご自身の眼鏡のレンズにUVカットがついているかどうかの認識は低いとのこと。
≪ついていない≫≪ついているかどうかわからない≫と思っている人が、男性では74%、女性では78%と非常に多いようです。
これは、我々眼鏡作製従事者の説明の仕方に問題があるかもしれませんね...
現在、ほぼ全てのメガネレンズはUVカットを標準装備しています。
先日の記事でも触れた紫外線ですが、眼鏡業界(レンズ)では380nm(ナノメートル)までを紫外線と定義しています。
一般的に、紫外線の波長は400nm(ナノメートル)以下、と認識されていますよね。
多くの紫外線対策関連商品で「UV400」の表示を見ると思います。
対策すべきは「UV-A」の315~400nm(ナノメートル)まで、ということになります。
『環境省 紫外線マニュアル』には、紫外線の影響に関してさまざまな情報が掲載されています。
一度、ご覧になってみても良いかもしれません。
季節によって異なる紫外線の特徴。
太陽の位置が低い冬は、紫外線が顔にあたりやすく眩しさも感じやすくなります。
*太陽高度は東京における測定値
年間で最も紫外線量の多い夏は、万全の対策が必要です。
夏と比べ紫外線量が少ない冬とはいえ、太陽の角度が低く顔に直接あたりやすくなります。
それに眩しさを感じやすい季節です。
先ほど触れたように、
現在、日本国内で手に入る一般的なメガネレンズにはUVカット機能が標準装備されており、業界基準の380nm(ナノメートル)までの紫外線をカットしています。
注)メーカーや屈折率によりカット率に若干の違いがあります。
眼鏡を常用なさっている皆様、安心して御愛用ください。
でも、UV-Aは400nm(ナノメートル)までだからカットしきれていないのでは? と思われた方は鋭い。
しかしながら業界基準の差なので仕方ない部分もありますが、380nm(ナノメートル)までカットしていれば十分との考え方もあります。
ですが「紫外線による眼への負担を完璧になくしたい」と望まれる方には、レンズに付加する機能で叶えることが出来ます。
当店では ≪NIKON社製のピュアブルーUV≫ を以前からおすすめしています。
その特徴とおすすめの理由は、
①UV-Aを100%カットしながら近紫外ブルーライトをも約80%カット
②その性能を備えながらクリアに近いレンズの透明感(これがスゴイ)
“近紫外ブルーライト”とは、紫外線に近い可視光線400~420nm(ナノメートル)を指します。(上下図 参照)
400nm(ナノメートル)までの紫外線を完璧にカットしつつ近紫外ブルーライトまで80%カットして、紫外線の曝露から日々眼を守ってくれる機能に優れています。
ブルーライトの主となる波長域をカットするわけではありませんが、何よりクリアレンズと遜色のない透明感とコーティング表面の反射色が目立ちにくい点は、とても嬉しいです。
*ブルーライトに関する詳しい記事はコチラをご覧ください。
NIKON「ピュアブルーUV」最大の長所である「レンズのクリアさ」を御紹介します。
380nm(ナノメートル)までの紫外線を100%カットした通常のレンズ(左)と比べても遜色のない透明感。
(他社の同機能製品では、濃度15%程度の色がついているものが多いです)
一般的なブルーライトカットコーティングを備えたレンズと比べても、レンズ越しの黄色みもありません。(上画像)
また、ブルーライトカットコーティング特有の青い反射色がないことは、眼鏡の印象の上でも嬉しいポイントです。(下画像)
ピュアブルーUVのクリアさの凄さは、次の比較からも確認できます。
ピュアブルーUVの特徴、目に見える可視光線の400~420nm(ナノメートル)までを80%カットしているレンズを用意しました。
・400~420nm(ナノメートル)までをカットすると色(例えばイエロー)がついてしまいます。
・400~420nm(ナノメートル)までをカットすると暗く(濃度85%)なってしまいます。
これは、そのレンズを透過する可視光線の波長域を細かく測定した結果を元に比較しています。
また、ピュアブルーUVでカット出来る400~420nm(ナノメートル)はブルーライトの一部なので、空気中で散乱しやすくコントラストを低下させる原因のひとつです。
ピュアブルーUV越しの景色は、コントラストが少し高まり「見る」ことの質を高めてくれます。
目に対する完璧な紫外線対策で、毎日を安心して快適に過ごしたいユーザー様にはおすすめです。
より詳しくお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。
ニシダ
透明石膏を意味する『Selenite』
今回のコンセプト“ 石膏像 ”と透明な気持ちで仕事をしたいという想いからこのブランド名にしました。
Concept 『gypsum statue 』『石膏像 』(せっこうぞう) それぞれのモデルごとの
「石膏像の人物達が着用するならこの眼鏡」をイメージしデザイン。
世界のあらゆる時代の英雄や人物を立体的に表現されている石膏像。
古代ギリシャや各時代に生きた人物たちが眼鏡に出会う事ができたのであれば、
きっとSeleniteの作品の眼鏡を着用しただろう。
Seleniteの作品名は、モデルとした石膏像の名前をつけました。
公式コンセプトより
『Texture and craftsmanship 』(質感と職人技術)
限られた素材の質感や時代とともに進化した職人技術 Celluloid:セルロイドは
眼鏡にとって素晴らしい素材である
独特の艶は他の素材では表現できない
しかし、Seleniteは、その素晴らしいセルロイドの艶を石膏像の面取り像を表現するために艶を削り落とす
新たな表現方法とデザイン
眼鏡職人の技術で、荒々しく面取りしていく
Titanium:今では、ごく当たり前に眼鏡に採用されているチタン材
昔、眼鏡の聖地鯖江では、チタン材は航空宇宙用など極一部に使われているだけの特別な合金材料を
試行錯誤し、眼鏡に採用を行った素晴らしい先人がいました
その方に敬意を払いつつも、Seleniteは、素材の軽い、強い、錆びない、溶けない
の素晴らしさを保ちつつ、 内側に閉じ込め、シュリンク技術で石膏像の質感を表現
公式コンセプトより
2023年のデビュー以来、謎めいた存在と共に唯一の世界観を持つ優れた眼鏡フレームを生み出し続けています。
全てのパーツが専用設計で作られ、究極まで研ぎ澄まされたデザインと造形は上質感に溢れる素晴らしいもの。
熱による素材の収縮など他にはないシュリンク加工を施し、チタン材が今までにない質感で表現されています。
軽くしなやかなチタンフレームが、貫禄と重厚感がただよう豪華な仕上りに。
カッティングと表面処理、スモールパーツが演出するアセテートフレームの美しさ。
アセテート素材が持つ艶をあえて削ぎ、引き算による表現が追求されています。
ドビュッシーの「芸術とは最も美しい嘘である」から引用された「嘘と芸術」の文字が刻印されたノーズパット。
フレームを支えるための形状とサイズは必要十分で、鼻元にあって目立ち過ぎないよう仕上げられています。
全ての個体にシリアルナンバーが刻まれた特別な製品。
期間中、芸術的な手法で生み出される素晴らしいselenite(セレナイト)の眼鏡フレームが、最新作を含め約50本揃います。
それぞれが希少な美しきフレームを、是非ともご覧になりにいらしてください。
Selenite TRUNKSHOW - Seleniteの世界 -
日時 : 2025年11月1日(土)~ 3日(月・祝)
場所 : 眼鏡と、
内容:展示即売会
ニシダ